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"JANE EYRE-ジェーン・エア(1944)" [movie-j]

オーソン・ウェルズつながりの一本。
ブロンテ姉妹の長女、シャーロットが物したセンチメンタルでドラマティックな小説、
『ジェーン・エア』を映画化した作品。
まだ私が感じやすい十代(笑)だったころ、かなり熱中して何度も読んだ小説で、
『嵐が丘』にも熱中したけれど、さらにこちらのほうが好きだったのは、
きっと、ヒーローもヒロインも魅力的だけれど「美しくはない」と描写されてるところが、多分なんとなくツボだったのだと思う。
嵐が丘のキャサリンには傲慢さを感じてしまってあまり感情移入できなかったけれど、
ジェーン・エアの不幸な境遇、その中ではぐくまれた芯の強さ、そんなところに惹かれたのだろう。
美しい、華やか、ただそれだけというよりもちょっとした暗さを感じるものの方がより面白い。

映画自体は名画、という雰囲気で、どうもこれといって演出やカットがすばらしい、
と思うところはなかったのだけれど、
ストーリーを実にリアルにまとめ、原作の雰囲気を見事に伝えている。
それはロチェスターを演じるオーソン・ウェルズの怪優ぶりと、
ヒロインであるジョーン・フォンテインの美しくも儚く、静かで物悲しい佇まいの賜物だと思う。
movie2943.jpg
それにしても、孤児で、養い親には虐待され、
入れられた教育施設は過酷な環境で、親友を亡くすという不幸な目に会い、
そして家庭教師として勤めた先で裕福な雇い主と恋に落ちるものの、
彼には病気で狂った奥方がいて、教会に結婚を認めてもらえないという、
普通に考えたらどこかの時点で自殺でもしたくなるくらいのストーリーだけれど、
淡々と、境遇を受け止め、揺るがない強い美しさを持っている、というところがいいのかもしれない。
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大仰な台詞回しも、なんとなく自然に感じられる。
エリザベス・テイラーも出演していて、当然のように美しかったけれど、
ジョーン・フォンテイン、テイラーを太陽とすると、月のような雰囲気の女優だな、と思った。
けれどプライベートは結構激しい人だったようで、そのギャップもちょっと面白い。


JANE EYRE
ジェーン・エア(1944)
1944/USA/96min

監督:ロバート・スティーヴンソン
製作:ウィリアム・ゲッツ
原作:シャーロット・ブロンテ
脚本:ロバート・スティーヴンソン/オルダス・ハクスレイ/ジョン・ハウスコン
撮影:ジョージ・バーソン
音楽:バーナード・ハーマン
出演:オーソン・ウェルズ/ジョーン・フォンテイン/マーガレット・オブライエン
ペギー・アン・ガーナー/エリザベス・テイラー/メエ・マーシュ/アグネス・ムーアヘッド

原作もぜひ。

ジェーン・エア (上) (新潮文庫)

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  • 作者: C・ブロンテ
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  • 発売日: 1953/02
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ジェーン・エア (下巻) (新潮文庫)

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ジェーン・エア [DVD] FRT-011

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