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"VALKYRIE"-ヴァルキューレ(2008) [movie-v]

トム・クルーズは軍服がよく似合う。

彼の姿勢の良さというか、背中に一本筋の通った規律正しい感じが軍服を際立たせる気がする。
そしてワーグナーのヴァルキューレの旋律が映画の雰囲気を盛り上げる、そんな作品。
史実に残るヒットラー暗殺計画をもとに、ユージュアルサスペクツのブライアン・シンガーと、
トム・クルーズがタッグを組んだ、ヒストリカル・サスペンス。
キャスティングや監督の名前よりも、史実に基づいたショッキングな展開が興味をそそる。
この映画が史実に基づいていないとしたら、あまり面白いとは思えなかったかもしれない。
これを観る人がリアルな事実を想像しながら観るから、緊迫感を共有できるような気がする。

CAUTION!!
**この後の文章にはストーリーの一部が記載されています。
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1943年4月、敗色濃厚なドイツの尻を叩くヒトラーは、あくまで最後の勝利を目指して戦争を続けようとする。
ドイツ国民や戦線に送られる仲間たちのことを想い、
次第に反ヒトラーの思想を深めるトム・クルーズ演じるクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐。

彼は北アフリカ戦線で、左目、右手、左手薬指小指を失う重傷を負い、予備軍司令部勤務となり、
そこで、ドイツを完全な破壊から救うには独裁者を倒すしかないと考えて、
反ヒトラーグループに加わり積極的にヒトラー暗殺計画の具体化を進める。
本当に淡々と、作戦に没頭する主人公の姿を追って作品は進んでゆく。
あまりにも、淡々と描かれ、登場人物の心的描写も大げさでなく、かなり真摯なトーンで物語は進んでゆくが、
時代性、と、ひとくくりにしてよいのかは疑問だけれど、その空気はよく伝わってきたとは思う。
結局、ヒトラー暗殺計画は未遂に終わり、連携して行われるはずだったクーデター、ヴァルキューレ作戦も失敗に終わる。
関係者は捕らえられ、自ら命を絶つもの、処刑されるもの、
あくまで淡々しているがゆえに、一定の重みを感じさせる演出。
はっきり言ってあまりエキサイティングな映画ではないのだけれど、
ところどころにきらりと光る演出の妙味みたいなものは感じられた。
トム・クルーズが嫌いなわけではないけれど、
彼が主演でこういう作品だと、あまりに他の出演作のイメージが強すぎ、
何を演じていても、演技の良しあしにかかわらず、
「トム・クルーズ」という看板を背負わされているところが、見え隠れしてしまうので、
目立たない、マイナーな実力派の主人公で撮られていた方が、作品自体にとっては良かったかもしれない。
悪くないのに何となく観賞後に感じてしまう物足りなさは、そこに由来するものかもしれない。

彼らの処刑9ヶ月後にベルリン陥落、ヒットラーは自ら自分の命を絶つことになるとは、皮肉な話だ。
史実とは時に残酷な結果を伴うもの。

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VALKYRIE-ヴァルキューレ
USA=FRG/120min

監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー/ネイサン・アレクサンダー
撮影: ニュートン・トーマス・サイジェル
衣装デザイン: ジョアンナ・ジョンストン
編集: ジョン・オットマン
音楽: ジョン・オットマン
出演: トム・クルーズ/ケネス・ブラナー /ビル・ナイ/トム・ウィルキンソン
フロム/ カリス・ファン・ハウテン/トーマス・クレッチマン/テレンス・スタンプ
エディ・イザード/ジェイミー・パーカー/クリスチャン・ベルケル


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