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"CRAZY HEART-クレイジー・ハート(2009)" [movie-c]

かつて人気のあったカントリーミュージシャン、バッド・ブレイク。
一世を風靡した時期もあったものの、新作を出すこともなくなり、
いまや酒に溺れて、仕事も地元のボーリング場での営業が精一杯。
所属事務所に新作を出せとせっつかれても、自堕落な日々を送る毎日。
けれど、そんな57歳の彼が、ひとりの女性ジャーナリストと出会い、自分を変えてゆく、そんな物語。
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昨年主演のジェフ・ブリッジスのアカデミー賞受賞で話題となっていたので、記憶にも新しい。
何より設定がわかりやすく、すんなりと観る側の思考に入り込んでくる。
かつての栄光にしがみつき、才能の枯渇と人生に諦めを感じている堕落したミュージシャン、
彼を変えるきっかけとなる女性の存在、トラウマと葛藤の克服、そして復活。
ドサ周りで生活を支える酒浸りのミュージシャンが、ひとりのシングルマザーに惚れて、
一念発起し、紆余曲折あった後に、老境を目前にして新しい自分を確立してゆく。
日本におきかえれば歌謡曲や演歌の世界におきかえられるかもしれないけれど、
こういう設定は日本人にも感情移入しやすいと思う。

色んな意味で、本当に素直な作品だと思った。
監督第1作であるスコット・クーパーの、なんの衒いもない姿勢が見て取れる。
そこに"ビッグ・リボウスキ"などでの特異な演技が印象に残るジェフ・ブリッジスの、
意外にも率直な演技がはまっている。
設定もベタだし、出てくるキャラクターも悪く言えば紋切り型に近いのに、
なぜか好感を持ってしまうのは、役者の巧さと、演出の素直さと、キーである音楽の質の高さだろうと思う。
アカデミーの助演女優賞は逃したものの、ヒロインであるマギー・ギレンホールの、
美人というには物足りないけれどなぜか好感を持ってしまう、そんな存在感も相乗効果をうんでいた。
個人的にはコリン・ファレルのベタなキャラクターにも面白味を感じられたたし、
ただのべたなハッピーエンドのラブストーリーではなかったところもいい。
けれど、なんだか少し物足りなさを感じてしまうのは、
私自身が少しばかりひねくれているからかもしれない、そんな感想を持ってしまった映画だった。
本当に、素直に観られる、素直なアメリカ映画。そんな作品。

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CRAZY HEART
クレイジー・ハート
111min/USA/2009

監督:スコット・クーパー
原作:トーマス・コッブ
脚本:スコット・クーパー
撮影:バリー・マーコウィッツ
プロダクションデザイン: ワルデマー・カリノウスキー
音楽:T=ボーン・バーネット/スティーヴン・ブルトン
出演: ジェフ・ブリッジス/マギー・ギレンホール/ロバート・デュヴァル/ライアン・ビンガム/コリン・ファレル
ポール・ハーマン/トム・バウアー/ベス・グラント/ウィリアム・マークェス/リック・ダイアル/ジャック・ネイション


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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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